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「デンデラ」 [小説]


デンデラ

デンデラ

  • 作者: 佐藤 友哉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/06
  • メディア: 単行本



70歳になるとお山へ連れて行かれ、極楽浄土へいける。
そんな村に育った斉藤カユは70を向かえ、お山へ捨てられた。
ところが、以前に山へ入りながらも生きながらえ、
「デンデラ」という共同体を形成し暮らしている老婆たちに命を助けられる。
村を恨み襲撃を思う者、このまま静かに暮らす者、死を願っていた者などさまざまな思いで暮らす老婆たちに、
ある日、1匹の熊が襲い掛かってきた事での暮らしが大きく変わっていく・・・....


怖かった。設定が、描写が。
70歳で捨てられる、罪を犯せば見世物のように罰せられる、女は虐げられる、そんな貧しい村。
その村を出、やっと極楽浄土へいけると信じてきたカユの裏切られたような怒りのような感情。
村への恨みを募らせ復讐を企てる老婆に、生きる場所を見つけたのだからそれをただただ継続させたい老婆。
そして、食料がなく冬眠すら出来ず飢え、人の味を覚えた熊。
いろんな種類の「生きる」があって、70まで生きてきたものと全く違う「生きる」をしていく老婆たちは、逞しくもあり、凛々しくもあり、哀れでもある。
ただ、雪の積もる冬山に白装束1枚で、小屋ともいえない建物に、1日ジャガイモ1個の生活を、
平均年齢80~90歳の老婆たちに出来るのだろうか。
熊に立ち向かい、猛スピードで走り、内臓が出ても生きながらえる事ができるのか・・・凄い設定だけれど、ちょっと無理がある気がして、「老婆」という語句が出てこなければそれを忘れてしまうそうかも。
そして、ラストはどうなったの????気になる~~~~!
でも、凄かった、本当に凄かった。

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タグ: 小説
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コメント 1

春日 淳樹

■スマイルさま
nice!ありがとうございますv
またいらして下さいませvv
by 春日 淳樹 (2012-01-17 09:28) 

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